❷冬至の夜に私は死んだ。

その夜。つまり、冬至の夜。

私は自分と男児2人に充てられた部屋で
男児2人を寝かしつけていた。

2人がうとうとしているのを見ていたら、涙が溢れてきた。

 

 

 

なんで、1人で全部やってるんだろう?

なんで、私は馬鹿にされているのだろう?

なんで、いちいち生き方に口を出されるのだろう?

なんで、あの人はあんなに堂々と偉そうに生きてるのだろう?

なんで、こんな時くらい、私を優先してくれないのだろう?

 

 

 

時刻はまだ20:15だった。

居間の電気は消えているようだが、テレビはついているし話し声も聞こえるので、自室の向かいにある居間の扉をノックした後に、ゆっくりと開けた。

 

そうしたら私の目に飛び込んできたのは、上半身裸で布団に入っている田中さんと、その田中さんの裸の背中に腕を回して、2人で肘を立ててうつ伏せの上体起こしみたいな姿勢で(伝わる?笑)並んでいる2人の姿だった。

 

 

 

私ね、信じられないんよ。

いくら自分の価値観の押し付けだとかなんとか言われても。

数年ぶりに海外から子供2人と帰ってきた娘がいる、すぐ向かいの部屋でそんなに堂々と裸になって寝るものなの???

 

 

私ね、自分も母親という立場をやっているから知っている。

もし、私が母の立場だったらこんな時くらい、娘を第一優先にするし、
彼氏のご飯なんて1食くらいどうでもいいし、
娘がいるすぐ横の部屋で異性と裸にならないんだ。

私はね?

 

 

裸の田中さんを見て、私は扉をしめながらこう言う。

『ママ、話があるからこっち来て』と。

 

 

 

そうしたらママは焦るかと思いきや
『はーい❤︎』と(わざと)明るくなんでもないように答えながら
『ちょっと待ってー❤︎』と少し時間をおいて私のところに来た。

この人はいつもそう。なんでもないフリをしていれば、全部流せると思っているんだ。

本当に30年前から変わらないんだ。驚くほどに。

 

 

その時、寝不足と育児疲れと母への思いで
もう私はグチャグチャだったので泣いていた。

 

泣きながらこんなことを言ったんだ。

 

 

 

『なんで、こんな時くらいサポートしてくれないの?

なんでこんな時に島に釣りに行くの?

私がママに甘えたの何年ぶりだと思っているの?

どんな気持ちで甘えたと思っているの?』

 

『なんで私がいる部屋のすぐそばで性行為ができるの?

昔っから、私とちーちゃんの存在関係なく性行為を見させられてすごく悲しかったし傷ついた。

なんでそんな無神経なことをするの?

それとも私たちが傷ついててもどうでもいいの?』

 

『なんで自分は虐待をしたのに私に偉そうに育児の指示をするの?

自分は虐待してないと思っているの?

体の暴力もたまにあったし、それより心がボロボロになったよね。

なんで私のことを虐待したの?

どうして人格や容姿を否定したの?

ママみたいな親をなんて言うか知ってる?

毒親、って言うんだよ。

私は絶対あなたみたいな子育てをしない。

すごく辛かったけど、あなたのせいで今の仕事ができているので本当にありがとうございました。』

 

『何度も何度もどんなことがあってもママを愛そうと思ってきたし
今回もそうだったけど、もう限界。

ママとは縁を切る。

被害者ぶんなよ。

自分で娘が離れていく人生を作ったんだかんな。』

 

 

そして、私はタクシーを呼ぶよう母に依頼した。

※私はその日、まだ日本の携帯電話番号を持っていないため電話できなかったのだ!

 

 

母は部屋の扉に通せんぼしながら

『やめなさい!明日の朝、帰りなさい!!

子供たちがかわいそうでしょ!』

と怒鳴る。

 

 

よく言うわ。

そうやって小さい時から、都合悪くなると怒鳴って正論風な要素を持ち出して私を威圧してコントロールしてきた。

 

『もう、そんなことしてもコントロールされないかんね。』

と、その時母に言ったらすごく自由な気持ちになった。

 

 

母は相変わらず通せんぼをして『いい加減にしなさい!』とか母親ぶって怒鳴っているので、私が何をしたかと言うと笑

部屋についている大きな窓(足元から天井まで高さがある窓)を開けて、裸足&パジャマで外に出て、とりあえず、ちーちゃんにLINE通話した。

その日、気温はマイナス三度とかで大雪だったけれど、私にとってそんなの屁でもないのだ。笑

とにかく寒空の下、妹に泣きながら話を聞いてもらい落ち着いた。

※勘違いされないよう書いておくが、妹と私の関係は良好である!!

 

 

 

震えながら部屋に戻ると、母はまだ黙って通せんぼして
何も言わずこちらを見ていた。

そうそう、これもいつものパターン。

微動だにせず、じっとこちらを見るとどうにかなると思っている人間なのだ。

ダンマリをすることで人をコントロールする、いやらしい作戦だ。

※後に気づくが私は母のこのようなイヤーな人間性をしっかり受け継いているのだ。。これはもう手放すし別記事でまた書く。

 

 

私も意地っ張りだが、母も意地っ張り、てかほぼサイコパスなので
これは奥の手を使うしかない。

通せんぼをして立ちはだかる母に
『お隣さんの家にお邪魔して電話を借りてタクシー呼ぶ!』と宣言して、また窓から裸足で盛大に飛び出したら、やっとタクシーを呼んでもらえた。

『迷惑がかかるでしょ!』だって。

そうだよね。作戦通り。彼氏のご機嫌とりが大事だものね。

ここは私にとって絶対に負けられない場面でしょ?笑

 

 

そんなこんなで男児2人とまだ布団もまともに揃っていない新居で暮らしているなう。

でも家具もここ数日でだいぶ揃ったし、旦那さんの協力のおかげで結構まともな生活になってきた。

 

 

 

 

 

母は私が家を飛び出したその翌朝に、私と子供の食事と洗濯物を運んできた。

割と何事もなかったかのように。

協力してやっていこうよ、なんて言いながら。

 

私はもう、そんな母の被害者ぶるような表情を見ても
心が1ミリも動かないし、冷静に
『子供が保育園決まり、自分の生活が落ち着くまでは利用させていただこう。だが然るべき料金をお支払いして、心の交流は皆無にするよう努めよう』と考えている。

 

母が悪い、とか
母を責めるステージはもうとうの昔に終わっている。

 

 

 

私は今、

『胸が大きい女は頭が悪い女』
と言われた、私の胸が急発達した高校生時代や

歌を歌っていたら
『自分の歌が上手いと思っているの?』
と鼻であしらわれた高校生時代や

 

 

日記を勝手に読まれて
『性病に気をつけなさい』と唐突に言われた高校生時代や

『自分の顔が可愛いと思っているの?』
と言われた高校生時代の私と出会っている。

 

 

 

『パパには黙っていなさい』
と言われた中学生時代や

『あの子の好きな男の子を参観日に見に行ってやろうと思って』
と私にわざと聞こえるように友達に話していた、母の意地悪そうな声色と、その時のドキドキして悪さをしたと自分を責めた私と出会っている。

 

東京の病院からヘッドハンティングされた!と伝えたら
即座に『あなたには無理無理!!』と笑いながら全否定された、25歳の私とも出会っている。

 

怒鳴られても自分が悪いからだ、と自分を責め
怒鳴った後に何事もなかったかのようにまるで理解ある母親のフリをする母に戸惑っている小学生時代の私と出会っている。

 

 

 

 

 

人は人をコントロールしてはいけないし
当たり前に傷つけられる自分でいてはいけない。

 

冬至の夜に、私はやっと死ぬことができた。

 

すべてが辻褄が合うように
歯車が合うように
思考が回転している。

私がなぜ夫と結婚をしたのか、
私が犯してきた過ち、至らなさ、幼稚さ、傲慢さ。

 

全部全部の謎解きがされて
だから私は毎日泣いている。

 

 

 

『私はあなたに虐待をされたと思っている。
それによってすごく傷ついている』

と言う宣言は

過去の私を全部抱擁したし
母がどうこうではなく

私が私を救えた瞬間だった。

 

 

きっと、母には『あなたから虐待を受けた』なんて言っても
私の真意は伝わっていないだろうし

そもそも真意が伝わるような人間だったら虐待をしていない。

 

 

 

母は一生、私の思いなんて分かりっこない。

私の放った言葉の10%程度しか理解されていない。

 

でも、それでいい。

私には家族がいるから。

魂の家族がたくさんいるから。

 

 

 

さて私はこれからどんだけ世界に愛を返せるだろうか?

 

ブログとセッションでお返ししていきたいんだ。

 

いつも読んでくれてありがとう★

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コメント

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    • 南区の主婦
    • 2020年 12月 25日

    はじめまして。
    いつもブログ拝見させていただきます。
    私の母も毒親だと思います。
    毒親になる理由ってなんなんでしょうね?
    妹ばかりかわいがり、Yukiさんをバカにしたり、意地悪する理由ってなんなんでしょうね?
    Yukiさんは何が原因、理由だと思いますか?
    よければ教えて下さい。
    よろしくお願いします。
    大変な状況だし、寒いのもありますので、ご自愛ください。

    • もちこ
    • 2020年 12月 25日

    私の母も毒親で、私が自分の思いを一生懸命伝えても全く伝わりません。挙げ句の果てに、伝えたことを理解できないと言われた時に、悲しいとか悔しいよりも、そっか。もう理解できないレベルで私とこの人は違うんだと悟りました。自分で選んだとはいえ、親子でいることが嫌になり、母を母に選んだ自分を恨んでるし、来世また生まれるなら今度は愛に溢れた家に生まれようと決めました。

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