■潜在意識と自愛

自愛は最初は無理矢理💦愛は絞り出す

↓前回の記事の続きっちゃ続き

自愛というのものに本格的に取り掛かろうとしたとき

実は一番、自愛の呼び水となったのが

「シーラという子」

という本だった。

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Amazonの紹介文を載せておこう。

6歳で傷害事件を犯し、著者の受けもつ情緒障害児教室にきたシーラ。垢だらけで拒絶と敵意の塊だった少女が、性的虐待や暴力による心の傷を乗り越え、愛と癒しを見いだしていく姿を描いたノンフィクション。

✍️どうしたって愛せそうもない子

この本は1996年に出版されていて
私の記憶でも、自分が小学生くらいの時に
この本に出会って胸を鷲掴みにされ

そこから貪るようにトリイ・ヘイデンさんの本を集めまくった。

著者のトリイはアメリカで「重度の障害を持つ児童」の教師をやっており
その仕事に誇りを持つ勤勉な女性だ。

この本の主人公でもあるシーラは
6歳のメキシコ系移民の女の子で

家は貧しく移民キャンプのテントのようなところで暮らしていて
母親はシーラを置いて、シーラの弟だけ連れて家を出て
父親はシーラに暴力を振るっていた。
シーラに優しくしてくれる人はいなかった。

そんなシーラがある時
「木に3歳の男の子を縛りつけて火をつける」
という重大事件を起こし
精神科に送られることになっていた。
だが精神科に空きがないとかなんとかで
一旦、州の方針で学校に通わせる方針になったが

そんな重大事件を起こしたシーラをどの学校も引き取ってくれず
最終的にトリイの受け持つクラスにやってきてしまった…
というところからストーリーは始まる。

トリイもはじめは
「そんな恐ろしい子、面倒見れない」
「そうでなくてもうちのクラスは人手が足りないのに…」と嘆くが

(ここから大事)

はじめのうちは教師としての責任感からシーラを愛そうとする。

どうしたって愛せそうにはない。
なかなか簡単には愛せそうにない。
口も聞かず笑顔も見せず、そして何よりどんな恐ろしいことをするのか分からない。

教師だったらほとんど全員、心の距離を置きたくなるようなシーラを

トリイはなんとかして愛そう、
なんとかしてこの子のいいところを見つけよう、

と、それはそれは能動的にシーラを愛するんだ。

ネタバレにならない程度に書くけれど
本のページが過ぎていくにつれて
トリイはシーラの魅力、シーラの才能に
どんどん気がついていって
最終的には

のようにシーラを愛し、シーラのトリコになる。

シーラは初めて愛を知る。

私がこの本に出会ったのは11歳頃だけど
そっから40歳の今に至るまで、もう50回は読み返している本だ。

そして、毎回泣く。笑

自愛なんて知らない11歳頃から、そして
自愛をガチり続けてる40歳の今に至るまで
私はこの本を定期的に必ず読みたくなり
ロンドン引越しの際もこの本を持って行き
でもたまに本をなくして、もう5回くらい購入している。
コンサルに来てくれる女神ちゃんに紹介したこともある。

私のバイブルだ。

私が自愛をガチり始めたとき
なんとなくふんわり心にいてくれたのが

この本を書いてくれたトリイ、
そしてこの本の主人公になってくれたシーラだ。

✍️自愛→聞き耳、という最悪なループ

「自愛がいいよ、自愛が効くよ」
というのは、この潜在意識業界では定説となっていて

自分の人生を変えるために自愛を始める人は大勢いる。
※そして自愛難民も大勢いる。

で、私が見る限り
自愛について発信されている情報の多くが

なんとなくふんわりしている優しい感じ、
というイメージを受ける。

  • 自分を愛しましょう💖
  • どんな自分の感情も認めましょう💖
  • 自分を許しましょう💖

ってな感じで、
伝えている内容には私も同意なのだが

自愛ってもっとこう“筋トレ”的な、重厚さがある。
と私は思っている。

昔の私が、テキトーに自愛してた時は

と現実に聞き耳を立てていたが

ハッキリ言って聞き耳立ててるようじゃ

違う。それは自愛ではない。

自愛、というのは

ってな類のものなので
聞き耳を立ててるようじゃ、それは愛ではないのである。

「現実を変えるための手段としてあなたを愛しました!」

と言われて嬉しい人はいないはずだ。

だが、過去の私同様

自愛することで現実を変えようとして

自愛→聞き耳のループを辿っている人は多いだろう。

ついつい野々村議員に気が取られてしまったが
トリイとシーラの話に戻ろう。笑

自分のことを嫌いな人が自愛をするとなったら

かつてトリイがシーラに向けてやったように

という強めの意図が必要なんだ。
だから最初は全然乗り気になれない笑

世の中で情報発信されている自愛の内容って
なんかもっと

ゆる〜😇ふわーん😇的なのが多い印象あるけど

私はそんなのじゃ全然ダメだった。
できなかった。

「どうしたって私はこの子を愛せそうにない…
どうしよう…っ!
だってあんなことやこんな悪いことしたし
こんなダメなとこあるし
やべー奴だし

どうやって愛するんだー😱」

と、自愛をガチろうとしたとき
まずパニックになった。笑

でもね、そんなときに
11歳の頃に本の中で出会ったシーラとトリイが
私の心の中にいてくれたから

ほとんどの大人が嫌って怖がって近づこうとしないシーラに対して
トリイが「こんな子、愛せない!」とエゴちんの声に負けそうになっても
そこから突き抜けて

「この子を愛そう」

と腹を括ったように。

そんなふうに思ったんだ。

それは無理やり自分の中から愛を絞り出す感じに、近い。

だから自愛というのは軽いノリでできるものではなかった。
私の場合は、ね。

✍️保護犬活動と自愛

これも別のところで話したことなんだけど
自愛は保護犬活動ともちょっと似ている。

私はたまにYoutubeで保護犬活動している動画を見ることがある。

過去に人間に虐待された犬は
保護犬活動している人たちが少しでも触れようもんなら
噛みついたり唸って攻撃をしてくる。

そんな動画を見ると
「私にゃ、こんな仕事はできねー💦頭下がるわー!」
と思う。

もう活動が長い人なら
保護したばかりの犬に噛みつかれても唸られても
その後の対処に慣れているだろうが

初心者のうちはやはり、ものすごい勢いで噛みつかれたり
すごい剣幕で吠えられると

「こんな犬、愛せねー💦」

と、なるのではなかろうか?
※私なら確実になる。

だが、「愛せねー!(愛したくない)」という分離を超えて

と決めたとき
どんなに吠えられても
どんなに噛みつかれても

と、犬への関わりが
積極的で能動的な自分からの働きかけとなる。

これは自愛とまんま一緒だよ。

今、自分には自愛が必要だ、となんとなく感じている人は

「自分のことが嫌い」ということであり
※これは決して悪くない

自分のことが、
・噛みつきまくる犬
・簡単には愛せそうにない子供
に見えているはずだ。

だから愛することが難しいと感じている。

その“愛することが難しい”というエゴちんの声に簡単に屈して
愛することをやめているのは、紛れもない自分自身なんだ。

もっと働きかけるんだよ
もっと自分から愛を差し出し続けるんだよ
根気強く
根気強く
その子の輝きを見ようとするんだよ

今まで蔑ろにしてごめんね、と謝るんだよ
ずっと寂しい思いさせてごめんね、と謝罪するんだよ

愛することで、それで完了

そのうちに愛することが喜びとなってくる
ハートのあたりがポカポカと温かくなってくる
じんわりと何かが溶けてくる

これまでその子が見せてくれなかった笑顔を見せてくれるようになる

でも、もうその時のあなたは
その子が笑顔でも仏頂面でも、もう構わない

なぜならどちらにせよあなたはその子を愛しているから、だ。
どっちでもいいんだ。

その子は「私は過去にこんなことをしたダメな人間だけどそれでもいいの?それでも愛するの?」と尋ねてくる

あなたは応える。
「そんなことどうだっていい。ただ存在していてくれればいい」
「存在していてくれてありがとう」
「大好きだよ」
「愛しているよ」

その子は涙で顔がぐちゃぐちゃになる。
ずっと言って欲しかった言葉を
一番言って欲しかった相手から受け取れたから、だ。

あなたとその子は一体化し
あなたは自分にパワーを感じ始める。

あなたは、もう何が起こっても大丈夫なんだ、
そんな気分になる。

現実、どんと来い。

このときあなたは世界をコントロールする手を離した。

世界を野放しにしてやった。

それは世界への愛だ。

世界も喜び、自由に本来の振る舞いをするようになった。

本来の振る舞い=充足、だ。

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まったねーん!

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