私は幼い頃から本が大好きで，暇さえあれば本の世界に逃げ込んだ。
学校で納得のできない憂鬱な出来事があっても、本の中の世界は私を抱き締めてくれた。
母に求めて得られなかったものを私は本の中で見つけたんだ。
どんなに傷つくことがあっても
本は絶対に私を否定しなかった。
どの本も私に
『そのまんまでいいんだよ』
『もっと違う世界があるから大丈夫だよ』
と言ってくれた。
本の世界に逃げ込むと，
あともう少しだけ生き延びれそうな気がした。
大人になってからも
様々なジャンルの本が私を救ってくれた。
元気付けてくれたし
失恋の痛みには共感してくれたし
いつも味方でいてくれた。
私が生まれてきてから36年。
何千冊の本を読んだか分からないけれど
何千人もの作家に私は支えられていたんだ。
だから私が『本を書く人になりたい！』と願うのも自然の流れだった。
自分の書いた文章が少しでも誰かの心に温かいスペースを作れるのなら。
誰かに孤独じゃないんだよ、と伝えられたなら。
あなたを応援しているよ、と伝えられるなら。
2週間前に本を書き始めた。
小さい頃の夢が叶いつつある。
だが本を書くのは初めての経験で
頭が煮詰まることも多い。
昨日はデザイナーさんから
本の表紙の画像の案をもらって、私は改めて考えた。
『私が一番に伝えたいことは，何だろう？』
8年前の自分を思い出した。
潜在意識という言葉を知って高揚していた頃だ。
高揚しすぎた私は
『ポジティブなことを考えれば、ポジティブな現実になるのね！』という結論に達し、ポジティブなことを無理矢理に考えた。
元々の私はネガティブな性格で
『最悪なパターン』を考える癖がある。
昨日も我が子が交通事故に遭ったらどうしよう、と考えていた。
潜在意識について学び始め、引き寄せの法則もかじっていた時、
私はネガティブな自分を押し殺すことに専念していた。
ポジティブな人のふりをしていた。
ネガティブだと幸せになれない、と思い込んでいた。
そうやって無理矢理ポジティブに振る舞った私は
ある朝、通勤途中の電車の中で胃痙攣を起こして倒れた。
それで全部馬鹿らしくなって
『いい思考を送り出せばいい現実になる』という定説を手放した。
ネガティブなことを考え、ネガティブになり
たくさん泣いてたくさん嫉妬した。
ネガティブなYukiでいいよ、
と自分に言い続けた。
そうしたら
ネガティブなまんま、無理しないまんま
幸せになれた。
性格の悪い自分のまま，
嫉妬深い自分のまま，幸せになれた。
悪口を毒づいても幸せになれたし，
嫌なこと全部サボっても幸せになれた。
『なぁーんだ、無理しなくて良かったんじゃん』って
体から力が抜けていく。
私は誰かに味方に感じてもらえるような本を書けるかな。
私は誰かの避難先になれるような本を書けるかな。
私が誰かを支えられるかな。
なんかいいことが起こりそうな気分。
Yuki＠生きとし生けるものみんな愛してる。
潜在意識美人®︎Style Owner Yuki です。
36歳丑年,社長,ブロガー,エッセイスト,セラピスト,起業コンサルタント,講師,母,妻（別居中）複雑な家庭に生まれ育ち看護師として働き始めるも25歳頃に鬱状態となる。転職を繰り返し金欠、ダメ恋愛ばかりの人生に絶望していたとき『潜在意識』という概念に出逢う。そこから潜在意識（深層心理）を猛勉強し2015年にセラピストデビュー,その後結婚&ロンドン引越し。セッション回数は1000回を超える。特に恋愛面や生きづらさに対してご好評頂いております。現在は2児の母でエリート夫を置いてロンドンから帰国→別居。世間に流されない『自分だけの幸せ』をモットーに生きてます。株式会社youni代表取締役。
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