■潜在意識と育児,子育て

母親失格★

とある平日の午前7時30分

いつも通り、太郎と二郎を保育園に送る朝のこと。

 

その朝は、これまたいつも通り
二郎がご機嫌斜め。

 

私『歯ブラシやるよ!』
二郎『いや!』

私『靴履くよ!』
二郎『いや!』

 

家を出た瞬間、

二郎『歩きたくない!』
『ママ、いや!』

 

 

生まれた瞬間から温厚な性格の二郎だったが
彼にもやはりイヤイヤ期は訪れるようだ…。

 

※二郎は私の膣から顔を出した瞬間から温厚で
彼の体が私の膣から全部出切った後も
彼は産声を上げなかったくらいだ。

その瞬間、私は泣かない二郎に焦って
『Is he OK?』とアラブ系の助産師に聞いたところ
彼女は『He is very happy!!』と答えたのだった。
あまりに赤ちゃんにとって心地よい出産だと
赤ちゃんは泣かないのだ、と彼女は言ったが
そもそも二郎の性格がご機嫌さんなので泣かなかったのだと思う。

 

 

温厚でひょうきんもので
笑うことが大好きなエンジェルのような二郎だったが
彼の最近の言動には辟易させられる。

正直、うんざりしている。

 

そう言うわけで
その日もいつも通り私は朝から二郎に対してプンプンしていた。

 

極め付けに、
二郎が、あと数十メートルで保育園に着くという段階で
『ぼく、これ以上絶対に歩きません!動きません!』
と言った様子で、歩道で立ち往生して
3歳児なりにストライキを始めやがった。笑

 

 

だが、皆さんご存知のとおり
私は
3歳児のストライキに対して
『どうしたの、二郎くん。
今日は歩きたくないのかな❤︎』
と穏やかに対応する母親ではない。

 

 

ストライキをする二郎に
私はちょっと意地悪な気持ちが湧いてきて
二郎を困らせてやろう!と思った。

 

3歳児と37歳児の戦いが幕を上げた。

 

 

 

歩道で仁王像のように堂々と立っている二郎に対して
私は
『じゃあねーバイバイキーン!』と言って
バイキンUFOも驚くほどの身軽さで
軽やかに走ってその場を立ち去ってみた。

(と言っても走ったのは3メートル程度である。)

 

 

歩道には他にも出勤中のリーマンが何人かいたが
37歳児も負けてはいられないのである。(←やめろ。)

37歳児の底力を、披露する時が来たのである。

 

 

 

軽やかに、3歳児をおちょくるように走ったママを見て
二郎は
『ママーー!!!!』と慌てて、
そして怒って
『ママ、やめてぇぇぇぇー!』と
顔を真っ赤にして泣き出した。

 

私は、さすがにちょっとやり過ぎたなと反省しつつ
『ほらー!保育園行くよ!』
と二郎の手を引いて歩き出した。

 

 

これで一件落着と思いきや
ここで、うちの長男太郎の登場である。

 

 

ことの成り行きを静かに見守っていた太郎は
私に向かって真顔でこう言い放った。

 

『ぼく、ママ、いやだ!』
『二郎にkindじゃないね、ママ!』
『そゆことするなら、ぼく、もうママに会いたくないからね!!』

太郎は、まるで5歳児とは思えない威厳を放って
堂々とそこに君臨していた。

 

 

37歳の私は、と言えば
太郎のその発言に強く感銘を受けた…!!

 

 

そこで私は太郎に

『そっか…!太郎はママが優しくなかったからイヤなんだね!』
と、痺れるくらいの感動と共に伝えた。

 

 

そしたら太郎は、また威風堂々とした佇まいで
『そうだよ!二郎に謝りなさい!!』
と言ってきたのだ…!!!

 

 

あぁ、なんと感動的な瞬間だろう…!!!

 

 

 

素直な37歳児の私は
3歳の二郎と体を向き合わせて

『バイバイキーンって走ってごめんね』
と言った。

 

二郎は
『いいよ?』
と言った。

(イヤイヤ期でもこういうところに彼の性格の良さが滲み出てしまう)

 

 

 

 

二郎に謝った私を見て
太郎は納得したように

『ママ、いいよ』
と言った。笑

 

そして太郎は近寄ってきて
そっと優しく私にハグをした…!!

 

 

こういうとき、イギリスで少しの間でも育児ができてよかったなぁと思う。

我が家のボディタッチはかなり多めである。

 

 

そんなこんなで
3人で気分良くなったところで
無事に保育園への送迎を終えた。

 

 

 

私が何に感動したって、
太郎が母親である私に、
ハッキリと『No!!!!!!』と突き付けたところである。

 

普段から太郎は
野菜食べたくない!まだ寝たくない!など
自分のやりたいことがやれない時にNoを言うことはよくあるけれど、

彼が、母親である私の人間性そのもの
『No!!!!』と発表できることは
とっても素晴らしいことである。

 

しかも、それを彼は5歳という若年にして成し遂げたのである…!!

 

大好きな母親が間違った行動をしたときに
『あんた、おかしいよ!!』と堂々と言える太郎は大したもんだよ。マジで。

 

 

私が母親の人間性や思想そのものに対して
初めてノーを言えたのは一体いつだったのだろう?

 

もしかしたら社会人になってから、かもしれない。

 

反抗期もやったけれど
反抗期と、母親の思想や人間性に『No!!!』を伝えることは、まったくの別物だ。

 

 

『あなたにそういうことをされると,
私はとっても傷つくんです、不愉快なんです』
という意思表示をされると

こんなにも愛を感じるものなのか…!!
と、私は初めて思ったのだ。

 

 

そこには私に対する信頼がある。

『僕はお母さんの前で
自分の要望を発表しても
お母さんは傷つかない、否定しない』

という、私への大信頼がある…!!!

 

 

私は特別、
『子供の気持ちを汲み取ろう』
なんて、注意深く育児をしていない。

『子供を傷つけないように気をつけなきゃ!』とか
ほとんど考えない。

ただただストレートに
そのまんまの気持ちを
オブラートに包まずに
そのまんまで表現している。

野生のライオンの育児とかとあまり変わらないかもしれない。

 

朝から
『走るな〜!』と怒鳴ってるし
普通に、結構、ガミガミかぁサン。

 

 

育児ってそれくらい気軽でいいのだ、と私は思う。

 

↑この記事より抜粋

 

>我が子に向ける愛こそ特別!!だなんて
エゴの作り出した虚構ですよ。

>我が子をがんばって愛そう!としているお母さんも
たくさん見かけます。

>頑張らなくていいんですよ。

>友達を愛するみたいに
フランクに我が子を愛すればいいのです。

(抜粋ここまで)

 

育児の不満や失敗(に捉えられること)を訴えると
『それなら産まなきゃ良かったじゃん』
と考える人たちが一定数いるようだ。

また
『気軽な気持ちで子供を産むな!』
と、産む前に自分にそれが成し遂げられるかよく考えなさい。
というスタンスの人たちも結構いるようだ。

 

だけど、そんな予防策ばっか張ってたら
人生楽しくないじゃん。

とかゆーと、無責任とか言われるのかな?

無責任という人たちには
『自己責任を追求する社会って窮屈じゃないですか?』
と問いたい。

 

不安や恐怖に基づいた発想は、全部嘘だ♪

 

 

アダルトチルドレンは子育てがしんどい、とか
自己否定している人は子育てに向いてない、とか
そういう発想は
全部、嘘だ❤︎

 

だって、
バリバリ、アダルトチルドレン出身の私が
こうやって子供と親友になれてるんだもん。

母性愛を美化すんなよ❤︎

 

 

 

息子たちよ!

すごい子にならなくてもいい。

勉強ができなくてもいい。

スポーツができなくてもいい。

 

ただただ、このまま
私が間違えたとき、
もしくは私に不快を感じたとき、
自分の気持ちを私に教えてください。

 

そして
いつまでもこのまま自分の感覚に自信を持って生きていってください。

 

37歳児のママの、ただ一つの願いである。

 

二人とも、とっても聡明で優しくてユーモアのセンスもあって素敵なメンズである。

 

Yuki

 

 

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