生理前で気分が沈んでいる。
気分が沈む、というと
大方の人はネガティブな印象を持ち
『大丈夫?』と心配してくれるが
気分が沈むって悪いことだろうか?
特段、理由もなく気分が沈むときがある。
私にとって
気分が沈む、とは
『世界に自分しか存在しない感覚』であり
それはまるで自分の意識に深く沈み込んでいくイメージである。
自分という深海に深く深く潜るイメージ。
私は、人の持つ“憂鬱さ”に惹かれる。
ちゃんと憂鬱になれる人が大好き。
鬱々とすることって
人間なら自然に感じうること。
孤独感を感じてもいい。
哀しみを感じてもいい。
虚しさを感じてもいい。
どうしてこれらの感情を嫌うのだろうか?
ほとんどのアートは
そこから生まれているというのに。
人間として生きていれば痛いこともあるのに。
これは私が陰キャだから、なのだろうか?笑
いつもキラキラポジティブしか見せない人は
いまいち信用できないし
まるで人間ではなく
人工物のような、マネキンのような、不自然さを感じる。
気分が沈むと、フランスを思い出す。
フランス人は憂鬱が得意だ。
パリのことを華の都だなんて言い出したのは誰?
だって実際のとこ、地下鉄の治安めちゃ悪いしスリが多いし、結構怖いよ…!!
一人旅ならロンドンの方がよほど安全に感じる…!!
パリの実情は
華の都なんかではなく
憂鬱の都だと思う。
パリは憂鬱であることを歓迎してくれる街だ。
フランス人は憂鬱になることが得意だ。
だからパリの街並みは
憂鬱さで溢れている。
初めてパリに行ったとき
あまりのクラクションの多さに驚いた…!!
パリのど真ん中で、
多くの車が
まるで咳払いをするみたいな気軽さで
ガンガン、車のクラクションを鳴らす。
あれには驚いた。笑
パリの人は情緒不安定なのかもしれない。
(結構本気でそう思っている)
でもそこも魅力だ。
とにかく、
だいたい毎月、生理前になると
私はパリに行きたくて仕方がなくなる。
ロンドンに住んでいた頃は
電車に2時間も揺られていれば
あっという間にパリに到着した。
フランス人は英語がそこまで堪能じゃないから
私の拙い英語も気軽に話せる雰囲気も好きだった。
すべての境界線が曖昧でぼんやりしている雰囲気が好きだった。
※フランスに比べると
イギリスはやはり金融都市なので
質実剛健でお硬い感じだったので。
イギリスがルールを守るレディファーストな騎士だとしたら
フランスは生理前の情緒不安定な女、ってイメージだ…!!
この写真は、
パリにある、ジェーン・バーキンの昔の住居だ。
バーキンがアル中の才能豊かな音楽家と住んでいたお家。
私、ジェーン・バーキンが大好きなんです。
飾らないところと
カバンの中がごちゃごちゃなところに共感するのです。笑
バーキンと長らく暮らしていた、このアル中男の人生が強烈でして
この二人の恋物語こそ、
まさに憂鬱の極み!!だ。
The フランスカップル★って感じ。
まぁ、セルジュ(アル中の音楽家)こそ、ダメンズの極みでもありますね…!!
あ〜、女性ホルモンの影響で思考回路がショート寸前なのですが
とにかくだな。
人生に憂鬱さを歓迎しろ❤︎と思うのだよ。
哀しみ、孤独、虚しさ、を
ちゃんと迎え入れる自分でいてあげようよ。
私たちは、自分という意識の深海に沈んだときに
『あぁ!早く元の元気な私に戻らなきゃ!』
『もっと外の世界に触れて生産的にならなきゃ!』
ってやりがちだけど
気分が沈んでいるとき
私たちは『善悪』を超えた、真実に触れて充電していることを忘れないで。
私はこうやって憂鬱モードに入ったとき
その憂鬱モードを満喫することにしている。
基本的にこの時期のBGMは
シーアの“I’m in Here”
とっても暗い曲なのでオススメ。
↓↓↓
何を隠そう、この曲は
ゴシップガールで、
あのチャックとブレアの感動シーンで使われたものである。
あのシーンもパリで撮影されたものなのだ❤︎
これは、映画アメリの撮影地ともなった、あのカフェ!
そう、アメリが働いていたカフェだよ!!
アメリもフランス映画だけあって
憂鬱で意味不明で曖昧でぼんやりしてて良いよね〜。
パリの市場も可愛かった。
最後に❤︎
昔のパリの写真を探していたら
4年前の太郎を発見した❤︎
めちゃ可愛いやん。
Yuki