2年前のことだ。
ロンドンのど真ん中にある、五つ星ホテル Ritzに行った時のこと。
当時のナニーに、まだ赤ちゃんだった太郎を預けて
憧れだったRitzに、夫とアフタヌーンティーデートをしに行った。
優雅な空間でのアフタヌーンティーをちょっと緊張しながら頂いた後
私はお手洗いに向かった。
Ritzのbathroomは
アフタヌーンティーの会場がある1階にはなくて
階段を下った、地下1階にあった。
地下1階でのトイレを終え
夫が待つ1階に戻ろうと階段を登り切ろうとした時
私が階段を登り切るのを待っている女性の足元が見えた。
(その階段は非常に狭く、1人しか通れないのだ)
私はよく転ぶので、躓かないよう
足元を見て階段を登っていたので
彼女の存在にギリギリまで気づかなかった。
『あ、誰かお待たせしてる、悪いな』と思いながら
お礼を伝えるため、ゆっくりとその女性の顔を見上げると
なんとそこには…
ジェニファーローレンスがいた。
たぶん、本物。
多分。
彼女が視界に入った時の感動が、未だに忘れられない。
あまりの衝撃に、ジェニファーローレンスだと気がつかなかったのだ。
衝撃が抜けてしばらく経ってから気がついたほど。
と言うのも、ゆっくり顔を上げた私の視界に入ってきたのは
まるで生きた女神、そのもので
金色の粒子が彼女の顔からパーーって放射状に出ているようで
しかもその美しいお顔が、私を見て優しく微笑んでいる…。
涙が出るほど美しくて
それと同時に、居たたまれなくて居心地が悪くって
私はつい目をそらしてそそくさとその場を去ってしまった。
いつもは割と礼儀を大事にするので
ちゃんとお礼とか言いたい派なんだけど
あまりに圧倒され。
そしてあまりの圧倒に、彼女と会った事実は今の今まで、他の誰にも言ったことがない。
ミーハーの私のことだから、有名人に会ったら結構みんなに言いたくなるのだが
彼女に関しては夫にしか伝えていない。
彼女の外見が美しいのはもちろん、
絶対に内面も美しいだろう、と予感させるオーラがあった。
内面が美しくないと、あんな感動的な微笑は、できない。
もう何年も会っていないのに、定期的に思い出す人がいる。
その人は、昔の職場の先輩看護師で
趣味はテニスの50代半ばの女性だった。
だが。
女性なのだが、彼女はまるで少年のように見える。
いつも大好きなテニスをしているから全身真っ黒で
短パンと半ズボンで出勤をする。
髪はベリーショートだし、声を聞くまでは女性と分からない。
そんな彼女は、いつも楽しそうに生きていて
私達、若い衆にも優しくて
結構上のポジションなのに偉ぶることがなく
いつも私達のことも尊重して意見を聞いてくれた。
彼女は旦那さんと2人の息子からとっても愛されていて
『うちんとこはね、いつも父ちゃん(旦那さんのことをそう呼んでいた)とくっついて寝るの!仲良しなの!』とニコニコと話す。
彼女の姿は、私にはとても美しく可愛く見えた。
少年のような外見だが、ご主人が彼女を大切に守りたくなる理由が分かる気がした。
ちなみに少年のような格好をしていると言えども
その服装には彼女のポリシーが見えたし
いつも清潔感があった。
話すときは相手を気遣う表情をして、
ちゃんと目を見て話をして、それが彼女の魅力だった。
彼女と話すと
私の話をちゃんと聞いてくれているな、と言う安心感があった。
冒頭で話したジェニファーは、分かりやすい『美』だが
上記の先輩も『美しい』。
私はそう思う。
*
この仕事を始めて、何百人かとSkype等のオンラインビデオでセッションをしてきた。
その中で、2−3割の女性について疑問に感じることがある。
どうして私と会うのに
風呂上がりのような寝起きのような
ボッサボサの外見と暗い表情と悪い顔色で、画面に出るのだろうか?
そのような様子の方が画面に登場すると
私は正直、いい気分にならない。
なんだかモヤモヤしてしまう。
でもそれも『偏見かな』とか『失礼かな』と思って
自分の思いを封印してきたが
私が彼女たちを見てモヤモヤする理由が分かったのでブログに書いている。
潜在意識美人における『ブス』とは
エチケットがない人、のことを言います。
エチケットがない人、とは
『他人への思いやりがない人』のことです。
つまり愛がない人、ね。
もし、私とのスカイプを大切な時間に感じていて
私と会うことを楽しみにしていてくれたら
そんなボッサボサのドヨーンとした様子で画面に登場しようとならないはずだ。
相手と時間を共有すると言うことは
『その人を思いやる時間』であり
その人への愛を放出する時間でもある。
エチケットがない人とは
相手への愛を節約する人のことであり
自分は節約しているくせに相手に対しては
『こんな私も受け入れて』とか要求する。
なんて傲慢で図々しいのか。
ボサボサドヨーンの人が画面に出てくるたびに
モヤモヤーとするのは
私自身が人を外見でジャッジしてるのかな?と思っていたのだが
そうじゃなかった。
その人の、私への配慮のなさ、愛のなさを感じて悲しくなったのだ。
私は自分への愛がない人と過ごす時間は、持っていないのだ。
そしてボッサボサドヨーンのくせに
『男性に好かれない』と相談する。
ボッサボサドヨーンの自分のままで
『私を認めて!結婚して!!』だなんて…
男がみんなビックリして逃げてくの、当たり前。
男性陣に同情するよ。
*
こんなことも思い出した。
2年ほど前に、ある人の自宅を訪れる機会があった。
その人は60くらいの女性なのだが
インターホンを鳴らして出てきたのは
ラクダ色のフリース素材のジャージ上下を着て、頭には汚いカチューシャをつけて
カチューシャからはたくさんのアホ毛が飛び出している60代の彼女だった。
その時も
『えっ?!(モヤモヤーーー)』としたが
これも外見への偏見かな、なんて失礼な私、と自分を抑えた。
だが今思えば
この時も
『私への愛のなさ』『私と過ごす時間への配慮のなさ』にガックリしたのだった。
そして、そうやってボッサボサドヨーンの人に限って
『私を認めて!認めて!』
『誰も私を認めてくれない!さみしい!』と言う。
自分のことばっかり。
苦手。
怖い。
私は何も
綺麗にフルメイクして綺麗なお洋服で完全に武装してください、
と言っているのではない。
Skypeコンサルのメリットは自宅で気軽に受講できること。
リラックスしたいのは十分に分かる。
でもさ、ちょっとだけベースメイクをして眉毛だけ書いて
相手に顔が見えやすいように髪はまとめて
初対面なんだから名乗るときくらいちょっとニコッとしようよ?
部屋着での受講も全然いいと思うよ!
私も寒い日はモコモコを来たりするし。
でもさ、ボロッボロのガチなパジャマとか、やめない?
風呂上がりでもいいけどさ、せめて髪、乾かさない???
井戸から出てくる貞子みたいなザンバラHair、やめませんか???
私は美しいものが好きです。
美しい人が好きです。
なぜなら
美しい人=私への愛を感じる人、だから。
温かくなるの。
私の世界に、ブスは必要ありません。
愛でいっぱいの世界にしてください。
次の新月にはそんなお願い事をしてみようかな。