■潜在意識と自愛

彼が教えてくれた『貴女のことを知りたい』という愛情

『死にたい』とか『生きていたくない』

という相談を受けることがある。

こういう話をすると

『本当に大変なお仕事ですね』と心配されることもあれば

同業者(カウンセラーとか)からも

『私たちの仕事はしんどい時も多いわよね』と言われる。

だが、私は

『死にたい』という相談を受けることに関しては

ちっとも大変だと思っていないし

『死にたい』というお悩み(?)をそんなに大層なものだと捉えない。

先日も

『死にたいという気持ちをなくしたい』

と相談を受けたけれど

やはりこれも私にとっては全然怖いものでも大変な相談でもない。

なぜなら、どんな悩みも分解すれば

全然大した問題じゃないから。

『死にたい』とか

『人生に希望が持てない』と思ってしまう時は

簡単な問題を

わざわざ自分の中でどんどん膨らませて

それに『妄想』で味付けして

妄想の中で苦しんでいるに過ぎない。

妄想の中で苦しんでいるから

もちろん『現実』が見えないし

見ようともしない。

見なくていいところばっかり見ようとする。

 

自分を愛する、とは

『自分を知ること』です。

夫と出会った時

夫は私のことをたくさん知ろうとしてくれて

『それのどういうところが好きなの?』

『どうしてそう思うの?』

『どんな考えがあってそれを選んだの?』

と、デートの度にたくさん質問してくれた。

それまで、そんな風に私の人間性をじっくり見てくれる男性を知らなかったから

初めはたくさんの質問に戸惑ったし

試されてるのか?と勘ぐったりしていた。笑

こうやって戸惑ったり勘ぐったのはどうしてか、

今になってはっきり分かるけど

それは『私が私を知ろうとしていなかったから』だ。

自分に、そんな膨大な質問を投げかけたことがなかった。

自分のことなのに

自分に対してあまりに無関心で投げやりで

自分の存在が面倒だった。

当時の私も

『死んじゃいたい』と考えることがクセになっていたし

その割には自分の悩みや苦しみを明確にすることはしなかった。

ただ『死にたい』と言っていた。

苦しみとか悩み、というモヤモヤしたものを抱えて

その中身を全く見ようとしなかった。

その代わりに『死にたい』という言葉を使って

自分も周りも振り回していた。

photo@London sea life

 

そんな自分の経験からも断言できるが

人生を終わりにしたい人

=自分に無関心な人、自分を知ろうとしない人

である。

自分からの愛がないんだもん。

そりゃ生きてたくないよね。

先日お話ししたクライアントさんの『死にたい』という気持ちを分解してみると

大きく二つの理由があった。

それがこちら。

①現在、実家暮らしだが

親が亡くなると(恋人もいないので)一人ぼっちになるのが怖い

②転職するかもしれない、と考えると辛くてたまらない

 

この二つの理由、

こうやって文字にしてみると

ちっとも怖くない。

 

①に関しては

そもそも親が亡くなると自分は一人ぼっちなる、というのが妄想であり

そもそも親が存命の『今』この瞬間から孤独を感じて

そのために私のセッションに申し込んできたのだから

もう、すでに一人ぼっちなのだ。

親が生きていれば安心、というものでもないし

親が生きていても私たちは一人ぼっちだし

自分で自分の人生を作るしかない。

私たちは、まず『一人ぼっち』の状態で幸せにならなければいけない。

何かがあれば(例えば、恋人や子供や結婚など)ようやく自分は幸せになれる、

という在り方は、死ぬまで幸せを追い求めて終わっちゃうよ。

→関連記事;このお仕事を捨てようか。

②これはもはや問題でも何でもないですね!

転職するのが死にたいくらい辛いなら

転職なんてしなきゃいい♪

死ぬくらいなら、転職しないで今の職場でダラダラ働く方がラクじゃない?

↑こんな風に

『死にたい』の奥を分解すると

『死にたい』が妄想であることが分かる。

それは単に

妄想であって現実性がない。

現実性がないことで悩むのは

『明日、地球が滅びて自分だけ生き残ったらどうしよう』

と言っているようなもの。

そんな悩みは自分で終わらせるしかないし

それでも終わりにしたくないのであれば

つまり、『死にたい自分』を握りしめていたい、ということ。

photo@London sea life

『死にたい自分』でいれば

どんなメリットがある?

そのメリットって

『自分を知る、という丁寧な作業からの逃げ』ではありませんか?

どっかから大きな幸せが急に降ってくると思ってるの?

明日の朝、玄関の扉を開けたら白馬に乗った王子がいるとか?

宝くじとか?

だから、

そうやって他人に満たしてもらおう、という生き方を辞めなよ。

自分のことをもっと知ろうよ。

何が好きで、何が嫌いで

どんなことが気持ちよくて、何をみると鳥肌が立つか。

どうして苦しくって

いつから苦しいのか。

どうして自分のことを知ろうとしなかったのか。

どうしてそんな生き方を選んできたのか。

細かく、丁寧に、自分を知ろう。

自分を知ることをサボった瞬間から

人生は他人に振り回され始める。

人生は死ぬまで『新しい自分を知ること』の連続。

毎回毎回、私ってこんなこと考えてるんだー!って驚きがある。

私は夫のことも息子のこともクライアントさんも友達も

大切な人のことを知るのがすごく楽しい。

特に息子なんて

最近知ったのは『白インゲン豆』が好きらしい。笑

数字も好きらしくて数字を見ると『いち!』と言う。

私の目ん玉が好きらしくて隙あらば目潰し攻撃をしてくる。

私が自分のことについて、昨日知ったことは

私は水族館が大好きらしい、と言うこと。

これは驚き。

水族館の幻想的な照明と

ゆっくり動く綺麗な色をした魚は

私を瞑想タイムに誘う。

将来の夢は、家にでかい水槽を持つこと!になったの。昨日。

そのことに感動して

昨日からずーっと

『私って水族館好きだったんだぁー♡』って

なぜかニヤニヤしちゃう。

そうやって自分を知っていくことを積み重ねると

他人を知ることも自然と上手になっていく。

その結果、パートナーシップがうまくいく。

職場の人間関係が良くなる。

親子関係が改善する、なんてことが起こる。

ま、いつも言ってるけど

まずは自分からね!!!

まずは、『自分』を、どんどん知り続けよう。

 

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