■潜在意識と自愛

もう十分だ!!自分と向き合うな!

私のブログを読んでくれている人は
一生懸命自分と向き合おうとしている。

自分と向き合うのはいいんだけれど
自分と向き合い過ぎて
自分を見失っている人
多く見かける。

 

 

例えば、少し前にYukiOracleでこんな相談を受けた。

 

Aさんは少し前に職場で重要な書類を失くしてしまった。
その書類を失くしたことで職場ではとんでもない大騒ぎになった。
しかも当時Aさんは入社したてのホヤホヤだった。

だが実際にはその書類はAさんが失くしたものではなく
職場のお局さんが盗んだものだった。

お局さんが盗んだことはみんな気づいていたが
(実際に過去にもお局さんが盗難した事件があったようだ)
誰もお局さんを咎めることなくスルーされてきた。

その盗難事件があってから少し経った頃
Aさんはまた書類を失くしてしまった。

Aさんは『またあのお局が盗んだのかもしれない!』
と思った。
だが時間をかけて探してみると
その書類はAさんのデスクから発見されたようで
今回はお局さんが盗んだわけではない、ということだった。

 

この一連の出来事を通して
Aさんは
『そうやって人を疑ってしまう自分はなんて酷い人間だ』
と自分を責め
それと同時に
『そもそもあの盗難事件も自分の思考が引き起こしたのだから
その自分の思考をなんとかしなければならない』
と考えていた。

 

 

このように酷く自分を責めているAさんに私はこう言った。

『それ、お局さんを疑ってしまって当たり前ですよ』
『私だったら、ペン1本なくなっただけで
そのお局を疑うしもう犯人だと決めつけますね!!』
と。

 

何なら私の場合
シャープペンの芯一本なくなってもそのお局を疑うし
消しゴムのカスが一つ無くなっても、そのお局を疑う。
ちり紙1枚無くなっても疑う。

どこまでもそのお局を、疑う。

 

そして彼女のことは犯罪者として認識して
自分のデスクに隠しカメラを設置する。笑

さらに時間に余裕があれば
彼女の盗難事件の証拠まで集めるかもしれない。

 

やると決めたらどこまでもヤる女。

 

 

このような出来事があったときに
お局を疑うことは自然な流れであり
そのお局さんは疑われて当然すぎる。

だからAさんはここで自分を責める必要は、1ミリもない。

 

 

だが、
『思考は現実化する』という言葉を
あまりに取り入れすぎると
こうやって他人の悪事ですら自分のせいだと思い込み
どこまでも自分を責めるループにハマってしまう。

 

『あの人の悪事も私のせい』
『私が悪いんだ』
と。

 

 

これまでにたくさんの人が
『自分が変われば相手も変わるはず!』
と、
変えられもしない相手を変えようと頑張っているのを見てきた。

どうやっても悪いのは相手なのに
その悪事ですら『私の思考のせい』と
一生懸命自分と向き合う姿を見てきた。

 

 

なので今回お伝えしたいことは
『自分は変わっても相手は変わりません』
ということだ。

 

 

いや、

実際に自分が変わることで相手が変わった!という人をたくさん見てきたし、私もそんな経験をしたことがある。

 

 

だけど、自分と向き合って相手が変わったのは
『たまたま』『偶然』であり

自分が変わったからといって
相手が変わるもんでもない。

 

 

『相手は変えられない』
と思ったときに
私たちは本当の意味で自分と向き合うことになる。

 

 

そう、相手は変わらない。
あなたが変えたい『あの人』は変わらないのだ。

 

 

あなたは『あの人』が一生変わらなくても
その人と交わることを選びますか?

 

 

 

 

この場合
一連の窃盗事件によって
Aさんが学ぶべきことは
『自分の思考を修正する』とか
『自分の内面と向き合う』ことではなく
嫌なことをしてきた相手に『NO!!!』と力強く突きつけること。

 

 

別に窃盗おばさんに面と向かって
『NO!!!』という必要はないし
そんなことをしたら窃盗おばさんは逆上して
また変なことをするだろうからオススメしない。

次はお財布とか免許証を盗まれるかもしれない。笑

 

 

『NO!!』と突きつけるということは
『私の世界の治安を乱すことは決して許しません!』
と自分の中で覚悟をすることだ。

 

 

自分の中に
『私の世界の治安を乱すことは決して許しません!』
という覚悟を決めておくと
自然と相手と接する時の対応も変わる。

それまで入国審査ガバガバで
どんな人をも自分の世界に取り込んでいた自分から

入国審査をガッチガチに厳しくして
(イギリス並に。イギリスの入国審査はマジ厳しい)
怪しい人がいたら入国禁止を突きつけるのだ。

 

ロックダウン前のロンドンにて。2020.1

 

 

世の中には
他人の世界の治安をむやみやたらに乱してもいい、
と思っている人は実際存在するし
私たちは自分の世界の治安は自分で守られなければならない。

 

 

自分と向き合うということは
分をする』ことである。

 

自分の粗探しをしたり
自分のマインドのどこが悪いのか、どこが劣っているのか点検するものではない。
ましてや、自分を矯正するものではない。

 

いい子になればいいことが起きる、
というわけではないし

いい子になるより
悪い子の自分と出逢っていくこと、
これが分をするということ。

 

 

だから自分を愛するということは
自分の感情とか思考を書き出して
『えー!!私って実はこんなに怒ってたのー!?』
と気づくことであり

『えー!!私ってこんなに恨みつらみの嫉妬オバケだったのー!?』
と気づくことである。

そして気づいたら、笑うこと。

 

 

嫉妬オバケの自分や
暴れん坊将軍の自分を見つけたら
『まじウケるー!!可愛いかも!面白いかも!』
と、笑うこと。

 

 

 

一番避けたいのが
綺麗事をいうこと。

私は相手を理解してますよ、って言って
ドロドロの感情に蓋をすること。

 

ドロドロの感情に蓋をしてる時点で
自分を愛せてないんだから
自分を理解してないんだから
そんなの、他人を理解できるわけないんですけど。って感じ。

全然理解できてないし人間関係、湖の氷のよう薄っぺらくて脆いんですけど、みたいな。

 

 

んで、じゃあドロドロの自分を認めて笑ったらどうなるか?
というと、そのドロドロを他人に向けなくなる。

気付いて笑った時点で昇華されるからだ。

※場合によって外側に発射する必要がある場合もあるけど。

 

 

自分を愛するとは
自分を知ること。

『私ってこんな人間だったの!?』と驚くこと。
んで、笑うこと。

笑えない時は泣くこと。
そんで諦めること、自分に対して。

 

これだけやっときゃ人生楽勝です★

 

 

Yuki

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