お正月休みが明けて
やっと太郎二郎が保育園に行き出したと思いきや
たった2日間保育園に行った後に
二郎が体調を崩した。
いつも通り、19時には就寝した太郎次郎。
ちなみにうちの子たちは
新生児の時からスリープトレーニングをしているので
寝かしつけは一切、行わない。
19時前に寝室に連れて行って
布団に突っ込むと勝手に寝てくれる。
その日、いつも通りに寝た太郎二郎。
朝方の2時頃に珍しく二郎の泣き声で目が覚めた。
咳き込みながら泣いていて
『咳で目が覚めたのかな?』と思って寝室に入り
布団の上に座っている二郎の横に膝立ちをした。
そしたら私の膝がズルッと滑って
あれれ??と思って自分の膝を触ると…
布団も二郎のパジャマも
太郎のパジャマも
嘔吐物まみれになっていた。
どうやら二郎が大量に嘔吐したようだった。
私が『え!?大丈夫!?』と二郎に声をかけると
二郎は元気な声で
『ダイジョーブ!!』
『ウンチ、デタ!!』と答えた。
どうやら嘔吐物のことをウンチだと思っているようだった。
私は二郎に
『これはウンチじゃなくてゲ●だよ』と教えて
とりあえず、嘔吐物まみれの布団や布団カバーを洗面台に移動し
二郎を着替えさせた。
この段階で二郎は発熱もなく
あまり心配ではなかったので
一通り寝室を綺麗にした後に
『おやすみ』と行って部屋を出た。
しかし。
二郎は結局、この後も度々鳴き声をあげ
それは朝の5時まで続いた…。。。
結局この日は
午前2時から私はほぼ一睡もせずに朝を迎えた。。
朝7時頃、
私は寝不足で痛む頭と共に
お風呂場と洗面台で大量の洗濯物と格闘していた。
どこを見ても嘔吐物まみれ。
私は非常に不機嫌だった。
この日は2件のコンサルがあったが
それも全てキャンセルをさせてもらい
仕事がスムーズに進まないことや
クライアントさんへ申し訳なくなって
それが子供へのイライラになっていた。
私の全身からピリピリとしたトゲのようなオーラが発せられ
私の眼光は殺し屋のように鋭かった。
そんな私の元に
次郎がトコトコと寄ってきて
こう言った。
『ママ、
ゴメンネ』
二郎はまだ2歳で日本語を覚えたてなので
彼が喋る言葉は全て棒読みのような、
ロボットのような感じに聞こえる。
この時も二郎はロボットのような
たどたどしい日本語で
『ママ、
ゴメンネ』
と言った。
それを聞いてあまりの罪悪感と自己嫌悪に襲われた私は
『ううん!大丈夫!大丈夫!
二郎は悪くないんだよ。
だから二郎は謝らなくていいんだよ?
謝るのはママだよ!
二郎、ごめんね…!』
と言った。
そしたら二郎はキョトン顔で
また
『ママ、ゴメンネ』
と言った。
そこで私が再度
謝る必要はないこと、
不機嫌に怒って洗濯をしているママが間違っていたことを伝えて謝ると
二郎が
『ウェェーーーン!!!』
と大きな口を開けて泣き出した。
きっと2歳の二郎には
『自分が謝る必要がないこと』が分からなくて
必死に謝る私が理解できなくて
あと体調も悪くて
どうすればいいか分からなくて泣いたのかもしれない。
何だか私は全部に対して悲しくなって
あと子どもって可愛いなぁ、愛おしすぎて死にたくなるな、と思って
一緒に二郎と泣いた。
子供のように私も大きな口を開けて泣いたら
二郎が私の太ももをヨシヨシと撫でてくれた。
太郎はそんな私の汚い泣き顔を見て
『ママ、面白い!!』とゲラゲラ笑って
二郎に対して
『ママにハグしな!』と指令を出していた。笑
そんで指令を出してすぐに
お気に入りのYoutubeのキッズチャンネルの世界に戻っていった。
(こういう時、妙にサッパリしてる太郎を見ると
オスだなって思う)
二郎はこの日、ずっと私にベタベタで
食欲はなく
ポカリを美味しそうに飲み
お兄ちゃんといつも通り喧嘩をして
1日を過ごした。
昼頃、夫が食料を差し入れしてくれて
夜になって仕事後の夫が二郎と一緒に寝てくれたので
この日の夜は私はぐっすりと眠ることができた。
そういえば、この日の朝7時半に
保育園に電話して二郎が休むことを伝えると
保育園の先生が体調を詳しく聞いてきて
次郎が朝2時に嘔吐したことを伝えると
『お母さんも大変でしたね^^』
と社交辞令でも何でもなく
心の底からの共感と労りの言葉をくれて
私は感動した。
きっとこの先生も同じ経験をしたのだろう。
みんなが寝静まっている時間に嘔吐物まみれになる、という経験を。
そして、やり場のない感情を。
たかが数分の電話で
私の心を緩めさせる先生のエネルギーは
まるで万能薬のように感じたし
そうやって自然に心の底から他人を労われる、その先生が素敵だなと思った。
***
私は
いつでも
できる限り全力で
子どもを愛したいんだよね。
子どもを愛することは
自分を愛することだから。
だからダメな母親だった時は
ちゃんとダメな自分を見て
他にはない自分だけの育児をしていきたいんだよね。
Yuki