前回の記事を書いた夜に
予定通り退院できました!
(→【赤ちゃんが入院!?】ロンドンの面白キャラに振り回された1日)
退院したのは夜の9時。
夫は既に自宅で、太郎を寝かせたところ。
仕方ないので二郎と2人で帰ることに。
病院でタクシーを呼んでもらい
ロンドンの街中Maryleboneから自宅のあるWimbledonまで1時間弱のドライブです。
赤ん坊と2人の長時間タクシーは心配でしたが
タクシーの運ちゃんが素敵なおじさまで★
ロンドンのタクシーの運転手さんは
世界一、レベルが高いんです!
試験がかなり難しいらしく、運転手さん用の専門学校もあると聞いたことがありました。
今回お世話になったタクシー運転手さんに聞いたところ
『試験に3年かかった!』とか言ってたな。
ロンドンにある全てのストリートの名前を覚えなきゃいけないらしいですよ。
そんなわけで、私はブラックキャブの運ちゃんをとても尊敬しているので
こうやって利用できる機会があると、少しウキッとするわけ。
まぁそうは言っても
どのサービスもその提供者によってムラがありますが
今回のドライバーさんは、適度に話を振ってくれて
赤ちゃんがいるからか、少しの段差もゆっくりと徐行して走ってくれる。
私も夜のロンドンを観れるのが楽しかったし
その夜は下弦の月がとても綺麗で。
まるでピーターパンの空のようでした。
退院したと思ったら
翌日にはさっそくナニー面接が。
10月から半永久的にお願いするナニーさんは
既に決まっていました。
彼女は、23歳くらいの若いイギリス人の女の子なんだけど
とにかく声と顔がめちゃくちゃ可愛いの!笑
名前はエリーなんだけど、名前まで可愛いかよ。。
可愛いから採用したわけじゃないんだけど
なんていうか、イギリス人だけど日本人みたいな雰囲気を纏っているんだよね。
穏やかでゆっくり話し、優しい雰囲気なのだ。
珍しく、うちの太郎もちょっと懐いてたし
彼女と話していると安心できるので採用を決めました。
そんな彼女は9月末までは別の家族のところで働いているので
私は9月中にカバーしてくれるナニーさんを探さなければなりませんでした。
そうは言っても、短期のナニーというのはあまり人気ではありません。
みんな長期的なポジションを求めているので
(そらそうだ。職を転々とするのは面倒だよね)
なかなか『9月だけお願いします!』という要望を受け入れてもらえない。
この日、面接をお願いしたナニーさんは
実は太郎が生まれた時に6ヶ月間、お世話になったナニーさんのお友達。
太郎のナニーさんも22歳と若い、スロベニアンガールでしたが
彼女(スペラ)は非常に優れたナニーさんでした。
何よりスペラの人格が優れていて
絶対に嘘はつかないし、時間には遅れない。
もちろん物を壊すなんてしないし、もし壊してもちゃんと報告してくれる。
おっとりしているけど、きっちり仕事をこなす
誠実な女の子でした。
そんな子が紹介してくれる人なので悪い人なわけはないと思っていましたが
実際に会うと、想像以上に素敵な方でした。
ポルトガル出身の彼女(スザンナ)も、雰囲気からしておっとりしていて
魂が可愛い^^
魂が可愛いって、どういうことかと言うと
嘘がなく自分にも他人にも誠実な人。
そんなスザンナに、少しの申し訳なさを交えながら
『9月のみのナニー、お願いできる…?』と聞いたところ快諾してくれました!
なんでも、スペラが私以外の他の家族も
スザンナに紹介できるということで
『10月から働ける長期のポジション探せばいいから^^』と我が家のナニーとして働くことを決めてくれました。
素敵な人を紹介してくれたスペラにも感謝だし
短気という面倒なポジションを引き受けてくれたスザンナにも感謝なので
スザンナのリクエスト、時給£12のところ
『もっと多く払わせて!感謝の気持ち!』と
私から時給£15(2250円くらい?)をオファー。
*
ここで冒頭のタクシーの運転手さんの話に戻るけれど
あの晩、家に到着した際
運転手さんにチップを結構払いました。
と言っても、チップの相場が分からないのですが
日本円で1500円くらい払ったんだよね。
彼は、私の入院生活を労ってくれた上に
赤ちゃんを配慮した運転と
『なかなか夜は外出できないからロンドンの夜景が嬉しい!』と少しはしゃぐ私に
ちょっとしたロンドンの夜景案内もしてくれ
非常に快適なドライブを提供してくれました。
だからたくさんお金を払いたかった!
(っつっても、夫のカードで払ったんだが。笑)
いろんなお金の価値観がありますが
うちの夫は、私とは正反対の価値観の持ち主。
お金を節約するのが好きだし趣味は資産形成と資産運用!
チップとか、そういった『目に見えない』サービスにお金を払うことを好まない人です。
かたや、私は資産形成とか興味がないし
『資産を作ろう!』と思ったことが一度もない。
お金はたくさん使うし貯金はできない。
欲しいものはたくさんあるし、
こうやってすぐお金を払いたくなる。
私の夫は、私が出会った中で一番素敵な男性だ。
誠実だし温かいし、それこそ魂が可愛い。
頭もいいし、努力家だし、責任感もある。
彼と出会ってから、ずっと彼は私のヒーローであり憧れの人でもあった。
彼は私が世界で一番信頼している人かもしれない。
だからこそ、何かあると彼に相談したくなるし
彼の意見を採用することは多かった。
お金のことに関してもそう。
彼の言うように
『無駄遣いをしないで、ミニマリストになって
貯金をしていく』
という生き方をしなければと思っていたし
それができない自分はだらしないと思っていた。
前回、ナニーを決めるときも
彼は
『たかが赤ちゃんの面倒を見るだけで
なんでそんなに高い時給を払わなきゃいけないのか?』
という考えだったし
私も
『それもそうかもな』と思ってしまった。
だから時給重視でナニー選びをしていた節があった。
実際に面接をして
『この人、素敵だな』と思った人は
時給も安くはない。
彼女たちは自分の仕事にプロ意識を持っていた。
時給重視でナニー選びをした結果、失敗した。
1人は直前になってドタキャン。
もう1人は嘘はつくし怠慢だし魂が腐りかけていた。
(↑言い過ぎたかも。笑)
しかも、時給を低く設定している人に限って
『給料は週払いがいい!』とか言ってくる。
それなりに高い時給を設定している人は
『お給料日?いつでもいいわよ!』という感じ。
これ、お金の法則が見えるよね?
私の夫は夫で
彼なりのお金の価値観を持ち続けていればいいと思う。
だけど、私は彼の考え方は採用しない。
そう決めた。
私は払いたい人に、払いたいだけのお金を払う。
見えないものに、払う。
資産形成はしない、貯金もしない。
ってか、資産なんて『作る』ものではなく
『気づいたら作られている』ものなのだ。
それが私が得た『お金の法則』だ。
なるべく安く済ませよう、という節約志向は
『どうせ自分は永続的に富を生み出せないのだ』
という貧乏マインドに基づいているに他ならない。
そんなんじゃいつまで経っても、お金の奴隷のままだ。
昔から、お金を手にすると執着なくすぐに使いたくなる自分に引け目を感じていた。
世間の言っていることと真逆だったから。
世間は
『お金は貯めるもの』というでしょ?
特に日本。
でも、わたしゃ
貯めるほど、手元に置いとくほど
お金に未練も執着もないね。
そんなことより
信頼できる人に安心して子供を預けたり
信頼できる人からサービスを受ける方が幸せだ。
では、信頼できる人とはどんな人か?というと
魂が可愛い人、だよね^^
老若男女問わず、魂が可愛い人。
そういう人に、払いたいだけのお金を払ったとき
自分が喜ぶことが分かる。ニコニコになる。
色々あったナニー問題だけど
なんだかお金の真理に、また一つ近づいた気がするんだ。