■女性性と潜在意識

男社会から見た『おふざけ』は女の『本気』˚✧₊⁎

早くお金を稼ぎたくって
ママを助けたかった。

手に職を付ければ大丈夫なんだ、と
母のアドバイスに頼って
そのまんま看護師の学校に行った。

 

17歳の私は
自分で自分の人生を選ぶ心の余裕がなくって
安易に看護師という道を選んだ。

 

短大生としての
看護学生時代は
あんまり学校に行かなかった。

学校は楽しくないし
校舎が古いのも
実習先である大学病院の雰囲気も嫌で
2年生までマジで私は学校に行かなかった。笑

 

そんな私がなぜ留年せずに卒業できたか?
というと
私の通っていた短大(3年制)が4年制大学に切り替わるから。

その切り替わるタイミングの学年だったので
私のような学生を留年にさせる=そもそも短大がなくなるので留年できない、
つまり私は一生卒業できない身分になるので
先生たちの気遣いがあって
単位を取らせてもらって卒業できた。

 

私と同じように留年ギリギリの友達3人と
毎日カラオケに行って遊び呆けていた。

本当に楽しかった。

 

この仙台の街で人生で一番遊びました!

 

学校を卒業した後
その地域にある大きめの総合病院に就職した。

糖尿病科とか消化器科、とか
入職時に自分の好きな病棟を希望することができるのだけど
私は『心臓血管外科』を選んだ。

 

 

心臓なんて一番苦手な科だし
心電図なんて苦手すぎたのに
私は心臓血管外科を選んだ。

なぜそこを選んだかというと
『ママに褒めて欲しかった』から。

 

 

そしてキャリアを積みたかった。

なんか『キャリア』を積めば
かっこいいしお金もたくさん貰えそうだし
『仕事をちゃんとしてる人間』ということで
社会にも男にも受け入れてもらえる、
と20歳の私は考えたんだよ。

社会に評価される『すごい人』になりたかった。

当時の私の精一杯の人生プランだった。

 

 

そこの病院の心臓血管外科は
全国から患者さんが集まる名医がいて
テレビでも特集されるほどだった。

だから私はそこで働けると決まって
すごく誇らしい気分だったんだ。

 

で、いざ入職してみると
その労働環境はあまりに過酷だった。

1ヶ月の残業は100時間を超えるが
残業代は一円も貰えず
朝7時に病院に行って、夜の23時に帰宅していた。

 

ナース時代の私

 

先輩たちはみんな誰かの悪口を言って
結婚が決まったある1人の先輩の陰口を言っていた。

『●●さんって、ぶりっ子だよね〜』
とか言って。笑

 

そこの病棟にはあの名医もいたが
すごく偉そうな態度のチビのおっさんで
彼はみんなから恐れられていた。

もちろん彼は医師からも看護師からもすごく嫌われていて
でも表面上はみんな彼に媚を売っていた。

『なんだこの世界は…』と思ったよね。

 

彼は名医としてすごく評価されていたけど
奥さんとは別居して高校生の娘は不登校なようだ…
と、休憩室では先輩ナースたちが噂をしていた。

 

あんなに仕事で命削って
職場でも嫌われているのに
家庭でも嫌われてるってどういうこと!?
と疑問しかなかった。

 

だが私はなぜかこの名医から可愛がられ
いつも冗談を言ってくれたので
なんだか彼のことが好きだった。

 

 

さて、そんな21歳の私は
4月に入職して、そこから7ヶ月後に
ある日、出勤することを辞めた。

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