■潜在意識と家族関係

昔バトった元姑からの突然の葉書。

とある日の、うららかな午後のこと。

帰宅し、家のポストを開けると
1枚の葉書が目に入った。

 

 

葉書に目を通すと
そこには綺麗な文字で

『ゆきちゃん、
いつも息子と孫のお世話をしてくれてありがとう!
また会いましょうネ!!
体に気をつけてね!』

と書いてあった。

 

 

そこには差出人のフルネームの記載はなく
イニシャルだけ。

 

 

一瞬私は
『は???誰?』
と混乱したが

すぐにその葉書の差出人が分かった。

 

 

そう、あいつだ。

 

 

元・姑だ…!!!!笑

 

 

 

私が二郎妊娠中にバトった、あいつだ…!!!

 

 

 

当時、死ぬほど憎んだ、あいつだ!!

 

 

でかい腹でウィーンのアンティーク市場を回ったら、お腹張ってマジ痛かった時の写真

 

 

私ね、幼い頃から
自分の家族に意地悪する人が
大っ嫌いなの!!!!マジで。

 

私の母は嫌味とか言われても
『あはは💓』とかって
笑ってスルーできる人なんだけど

小さい頃から私は
母が嫌味の一つでも言われようもんなら
『絶対に許さねぇ!殺す!!』
と思ったし、
子供ながらにその気持ちを相手に表明し
一人で戦ってきた。笑

 

妹に危害を与えるやつも嫌い。

 

母と妹を攻撃する奴がいたら
そいつらが後悔するほど制裁を与えたい!!
って、ずっと思って生きてきた。

 

 

今は家族が増えた。

もし、太郎二郎を攻撃する奴がいたら
私はそいつのことも絶対に許さないだろう。

SNSに吊し上げて再起不能にするかもしれない。

 

自分がやられることより
自分の家族が攻撃されることが
本当に許せない。

 

 

昔はそんな自分の性格を
『やべーだろ、改善しようよ、もっと普通の人みたいになってよ』
とか思ったけど

もう、いい加減、降参しました。

 

私はこれでいい、と。笑

 

だからこのまま行く。

 

 

 

で、話を戻すけど
そうそう、元姑から葉書届いたのだが
どういうこと?

もちろん
例の出来事以降、
彼女と会ってない。

 

二郎出産後
日本から出産祝いと称して
彼女から絵本が届いたくらい。

それ以降、なんの音沙汰もない。

 

 

以前こんな記事を書いた。

 

 

この記事を書いたとき
私は、世界中のすべての女性をゆるした。

 

ゆるした、というのは
上から目線の許可、ではなく

女の苦しみを魂レベルで共有したんだ。

 

 

私は、元姑のような女性が嫌いだった。

男に依存するしか知らない女。
男に媚を売って、男に認められることで生き延びようとする女。
女が家庭を守って働く男を支えよう!という女。
働く男はすごい!と崇拝してる女。
そのくせ、その生き方に苦しんで欲求不満になり、周りに当たり散らす女。

 

そんな女がマジで嫌いだったんだ。

 

 

バカじゃねーの?って。
誇りを持てよ、って。
おまえらみたいのがいるから、偉そうな男が存在するんだよ、って。
くそ奴隷根性が、って。

 

大嫌いだった。

 

 

photo:サントリーニ島にて

 

 

で、元姑はそんな女だった。
そして彼女は苦しんでいた。

苦しんでいるのは本人の課題だからいいとして
それを私のママや私に当たり散らしてくるのが最低だと思った。

 

 

でもね、上の記事を書いたとき
私、気づいた。

 

 

そっか、私も彼女のような女も
同じ傷を分け合っている同志なんだ、と。

 

 

 

その傷の現れ方は
人によって違う。

 

彼女の場合は
男に媚びた。男の奴隷になった。

私や、私のママの場合は
『なにくそ!』と男に正面から剣を向けた。

 

両者の共通点は
『女という性に対しての絶望』だ。

 

女という性に対しての絶望は
お母さんの人生への絶望だ。

 

だから女はやっぱり
お母さんへの感情とは向き合わなければならない。

敢えて書くよ。
お母さんへの感情と向き合わなければならない。

 

 

お母さんへの感情と向き合えないまま
いつまでも心のどこかに
『お母さんはかわいそうな人だった』
という思いがあるなら…

胸を張って
『お母さんの人生は完璧だ!』
と言えないのなら

私たちは、無意識下で男と戦っているんだ。

 

男に媚びる、とか
働いている男の方が偉い、
という考えがあるなら
それも男と戦ってることになるんだよ。

 

男と戦っている女はオニババになるんだ。

 

 

そんなわけで
私は彼女の傷に心から共感したので
あの記事を書いたあたりから
彼女に対して
『あの人もあれで良かったんだ』と自然と思えた。

 

あれで良かったんだ、というのは
私に『離婚しろ!』と言っても良かった、とか
私のママに失礼をしても許そう、ではなくって

私たち、おんなじ傷を持っているただの仲間だったんだね?
という、深ーい繋がり、を認識したのである。

 

だからあの記事を書くことで
私は彼女と仲直りをした。

魂レベルでの仲直り。

 

魂レベルで仲直りはしたけど
私は人間レベルで仲直りする気は毛頭ありませんけどね。

 

 

 

 

一体全体、
いつも息子と孫のお世話してくれてありがとう、
とかどういうこと??

分からない。

 

 

離婚したんですけど😂‼️

あんたの息子の世話、してないけど😂

 

 

たぶん、彼女はまた
自分の傷によって
暴走してるのだろう。

そういうところがウザいのに。

 

嫌味のつもりで葉書を書いたのだろうか?
それとも純粋な気持ちで書いたのだろうか?

↑後者は考えづらいんだけど
彼女の気持ちはどうでもいい。

 

いつだって相手を通して見るのは【私】なんだ。

 

 

 

 

さて、冒頭に貼った3つの記事は
もう4年前に勃発した
ロンドンでの彼女とのバトルについて書いた。

そこにも記してあるとおり
彼女は予定していた1ヶ月の滞在期間を早めて
1週間くらい?で日本に帰国をした。

 

急遽、夫が航空券を取り直し
その二日後には
彼女は日本へと帰っていった。

ここからは奇妙な後日談である。

 

 

 

出産直後の二郎

 

 

予定をだいぶ早めて帰国した彼女だったが
なんと、彼女が日本に帰国した翌日、

彼女の母親が亡くなった。

 

なんというタイミング。

 

 

 

もう90歳近いその人は
長らく施設に入って
そこで穏やかに生活していたようだが
前振りもなく
彼女の母親は施設で静かに突然、息を引き取った。

私はその人に一度会ったことがある。

施設に会いに行ったんだ。

 

ニコニコ笑っている可愛いおばあちゃんだった。

そのとき、施設の人が
『たまには会いにきてあげてくださいねー?』
と、言っていたので
訪問者がほとんどいないのだろう。

 

彼女(元姑)は5人兄弟だが
5人も子供がいて
しかもみんな近くに住んでいて
施設にいる認知症の母親への訪問者がいないって
どういうこと、なんだろう?

 

きっと、彼女の母親も
(ニコニコしているおばあちゃん)
夫を献身的に支えながら
5人の育児と家事に徹したに違いない。

 

私がその施設を訪れた時
そこには彼女(元姑)とともに訪れたのだが

彼女は

『けんちゃんはね〜、おじいちゃん(元姑の父親)に似てるから
おばあちゃん(元姑の母親)もけんちゃんを大好きだったの〜』

『おじいちゃんは本当にかっこよかったの〜』

と言っていて
私は興醒めした。

 

まず、30歳を超えた息子を
『ちゃん付け』で呼ぶのに驚いたし

その話を聞いて
『え?そんなにおじいちゃん、崇めているの?』
と感じた。

 

彼女は、そのニコニコした認知症の母親に
私のことを
『けんちゃんのお嫁さん。すっごく家庭的なのよ』
と紹介した。

家庭的とは…?

 

 

また私はこんなことも思った。

この人はどうして
車で40分で行けるその施設へ
自分の母親を見舞わないんだろう?
と。

 

『家庭的であること』がいいことなら
自分の母親を見舞う『家庭的』なことは
行われていていいはずなのに
筋が通っておらず不自然だと感じた。

 

強烈な違和感だった。

 

 

 

私が今日の記事を通して言いたいことは

『だから女は好きに生きるしかないんだよ』
ってことだよ。

 

我慢と抑圧の先に、何があるのか?

 

 

次の世代の若い女の子たち、
女のこども、女の赤ちゃん

私は彼女たちの希望になりたい。

そんな存在になりたいな。心から。

 

 

私は私が理想とする女を生きなくっちゃ。

 

 

Yuki

 

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