【究極の自分癒し】ママ、ごめんなさい。

小さい頃、大好きなママを助けたかった。

 

我が家は、父と母は籍を入れてなくて
父には他にいくつもの家庭があった。

父と母は30歳以上、離れていた。

 

 

 

父には20人以上の子供がいて
父の死後、さらにそれ以上に子供がいたことが判明したらしい。

 

 

父の他の女性にも何人か、会ったことがある。

高校生の頃には
美恵子さんという父の女の人のところへ
毎週ご飯を食べに行ったりもした。

 

父が脳梗塞で倒れた時は
父は生死をさまよい数ヶ月間入院をした。

 

父を取り囲む何家族かで役割分担をして
24時間、父の看病をした。

母は表面上は、そんなこと気にしてないように振る舞っていたけれど
母はずっと父の女性関係に悩んでいた。

 

 

なぜ私がそれを知ったかというと
母の日記を見つけたからだ。

そこには父の正妻である女性への嫉妬が綴られていた。

 

 

父の正妻である女性からは
たまに我が家に無言電話がかかってきた。

 

 

ある時は、母の遺書も見つけた。

そこには
『ゆきへ。
感情のままにゆきを怒ってごめんなさい』
と書いてあった。

 

 

当時7-8歳だった私はそれを読んで号泣した。

『感情のままに怒ってごめんなさい』と言っている母に対して
『そんなことないよ!全然いいよ!ごめんなんて言わないで!!』
と思った。

『逆にそんなことを思わせてごめんなさい!』
『何か私が悲しそうに見えたからそんな思いをさせちゃったんだ…!』

 

 

 

母に『ごめん』と言われることが
死ぬほど辛かった。

自分が悲しい思いをすることより
母が悲しい思いをする方が辛かった。

 

 

私は平気だよ!
全然気にしてないよ!
大丈夫だよ!
へっちゃらだよ!

 

 

実際には母に遺書を見たことも言っていないので
上記のメッセージは伝えることはできない。

 

だから私は日常生活の中で
『へっちゃらな女の子』を演じた。

 

 

全然傷ついてませんよ。
大丈夫ですよ。
私強いから。

 

 

なんでも飄々とやってのける少女でいたかった。

 

もう二度と母に自分に関することで『ごめん』と言ってほしくない。

 

大好きな愛するママに
そんな罪悪感を抱かせるわけには行かない。

 

 

私は本当にずっと長い間、ママを助けたかった。

いや、正直に言うと
今もまだ助けたい気持ちは否めない。

だけど母を助けられないことを学んだ私は
昔より生きるのが楽になった。

 

 

母の遺書を見たとき、そして日記を見た時

『どうやったら私がママを助けられるかな?』
って考えた。

 

小さな7-8歳の女の子が
真剣に考えた。

実際にはその前から考えていただろうけど
はっきりと助けたいと認識したのはその頃だ。

 

 

気付いたら私は
いつの間にか無意識に
母のサポーター役になっていた。

 

悲しいことがあっても平気なふりをして
何の問題もない女の子を演じた。

 

一人でいつもどうやったら母をサポートして楽にできるか奔走していた。

 

誰もそんな私に気付くことは、なかった。

 

私だけが私の頑張りを知っていた、と思いきや
私すら私の頑張りを知らなかった。

 

 

愛する人に幸せになってほしいための、その頑張りを。

 

 

 

私は、誰に気付かれることもないまま
誰かに報われることもないまま
一人で母のサポートに徹した。

一流の影役者に徹した。

 

 

 

私が心の勉強を始めて
セラピスト1年目の頃
実家に帰った。

 

その時に
『あー私はママを一生助けられないな』
と悟らされた出来事があった。

 

『私はママを一生助けることができない』
と言う衝撃は未だに忘れることができない。

 

 

『私はママを一生助けることができない』と気付くと同時に
『あ〜私今までママのこと、めっちゃ助けてきたじゃん…』
『めっちゃ助けようと頑張ってきたじゃん』と、やっと気付いた。

 

誰にも褒められない、気付かれもしない、報われもしない愛情行為を私はずっと一人行ってきたんだ。

そう、気付いた。

 

 

そしたらまた涙が溢れた。

自分のことを差し置いて、ママのために陰ながら奔走している小さな女の子がやっと報われた瞬間だった。

 

大好きなママには報われなかったけど
自分で自分を報いてあげた。

 

幼少期の私と母

 

『よく頑張ったね』
『お疲れ様』
『もう頑張らなくていいよ』
『これからは自分のために生きようね』
『愛してるよ』

 

 

私は自分のために声をあげて泣いた。

 

 

そしたら、その1週間後に
夫のロンドン駐在+結婚が決まった。

何の前ぶりもない、いきなりの決定。

 

 

これだから自分と向き合うことは、やめられない。

 

 

そして私は今改めて自分の中にいる、愛情たっぷりの小さな女の子を報いたい。

今日、同じ女の子と出会ったから。
(クライアントさんのインナーチャイルド)

 

貴女が今までお母さんに注いでいた大きな愛を、
誰が見ていなくても私が知っているよ。

本当によく頑張ったね。
ゆっくりとおやすみ。

 

 

 

 

Yuki

 

 

 

潜在意識美人®︎Style Owner Yuki です。

36歳丑年,社長,ブロガー,エッセイスト,セラピスト,起業コンサルタント,講師,母,妻(別居中)複雑な家庭に生まれ育ち看護師として働き始めるも25歳頃に鬱状態となる。転職を繰り返し金欠、ダメ恋愛ばかりの人生に絶望していたとき『潜在意識』という概念に出逢う。そこから潜在意識(深層心理)を猛勉強し2015年にセラピストデビュー,その後結婚&ロンドン引越し。セッション回数は1000回を超える。特に恋愛面や生きづらさに対してご好評頂いております。現在は2児の母でエリート夫を置いてロンドンから帰国→別居。世間に流されない『自分だけの幸せ』をモットーに生きてます。株式会社youni代表取締役。

 

 

 

公式LINEにてblog更新情報をお伝えしております。

 

 

 

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